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故郷探訪 狂俳


2022.10.04

令和4年10月号 

狂俳

 

故郷探訪 狂俳

 今月は稲津に古くから伝わる伝統文化について紹介します。
 今から200年程前に十二文字の短い短歌「狂俳」が岐阜の地で生まれ、機知に富んだ明るい笑いを受け、農民の間に広がり現代に脈々と受け継がれています。俳句は五・七・五、短歌は五・七・五・七・七に対し狂俳は五・七または七・五と誰にでも作りやすい歌です。
 稲津においても古くから狂俳を楽しむ文化が盛んで今も18人が「伝統ある狂俳を守る会」会員として毎年歌を作られて町民夏まつり、文化祭で十二文字の歌に絵を付け、行灯にして飾っています。
 少しのルールがあるだけの狂俳に皆さんも参加してはいかがでしょうか。学生の皆さんも日常生活を歌にしてみたらいかがでしょうか。稲津の伝統文化を後世に伝える一助になると思います。
 また、稲荷神社境内の招魂社の上り口に小里出身の「正村里兆氏」の俚謡の歌碑がひっそりとたたずんでいます。年月を経て歌の文字が読み取りにくくなっていますが42歳という若さで亡くなった里兆氏の辞世の句(星の数ほど言いたいことは…)と聞いています。
 このように稲津は古くから「狂俳」、「俚謡」など文芸の盛んな地であり、故郷を愛し、自然を歌った歌人がいたことの証かも知れません。
 今我々ができることは先人たちの築いた伝統ある「狂俳」を守り引き継いでいくことではないでしょうか。
                                                 (M)

平成30年7月夏祭り

令和4年 ロビー展示

                      

 

 

 

                                                 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 


   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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